イーストニューブリテン州・ラバウル



パプアニューギニアの中でもこの10年のうちに大きく変わった、変わらざるおへない状態に追い込まれたのがここラバウルではないだろうか。
1994年の火山の大噴火により、ラバウル市内は一面火山灰に覆われ、これまで使われていたラバウル空港も閉鎖されてしまった。
この火山噴火の際にもラバウルにいたが、大自然の脅威を目の当たりにさせられる思いであった。

火山噴火後から使われるようになったトクア空港も、今では整備がすすみラバウルへの空路も開かれたが、未だにラバウル市内は火山灰に覆われた廃墟と化している。

ここラバウルで一番印象に残るのが、バイニング族によるファイアーダンスである。
ラバウル市内から約1時間程度かけてバイニング族の集落へ行き待つこと1時間、森に棲む精霊達によるファイアーダンスである、竹を打ち鳴らし、森の精霊と化した踊り手達が燃え盛る炎 のなかに飛び込んで行く様は圧巻であった。 次から次に炎の中に飛び込んで行く精霊達、火柱が上がり、火の粉が舞いあがり一面の星空を火の粉で覆って行くさまはいまも瞼に焼き付いている。

また、今ではあまり見ることが出来なくなってしまったようだが、幻想的な蛍の創り出すクリスマスツリーも忘れがたいものである。
20メートルを超すであろうかと言う大木に、1センチにも満たない蛍が何千何万と集まってきては繰り広げる幻想的な光のシンクロは、まさに南洋の神秘のクリスマスツリーではないだろうか。
これと同じような現象をマレーシアなどでもみられる様だが、どうも蛍の種類が違うようだ、マレーシアの蛍はどちらかと言うと光っている時間が長いため肉眼で見る以上に写真写りはすばらしい様だが、ここパプアニューギニアの蛍は、何と僅か30分の1秒程度しか光っておらず、残念ながら映像として捉えることは難しい様だ。
しかしながら、肉眼での観察と言うことになると話しは別で、この一瞬の輝きの強さによる残像現象と言うことなのか、まさに”神秘のクリスマスツリー”である。
これは見たことのある人にしか分からない幻想の世界で、言葉にしても伝えることの出来ないもどかしい幻想の世界である。

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