東セピック州ウエワク・セピック川中流域



やはりパプアニューギニアを代表する所と言えば、セピック川であろう。
セピック川は全長千キロ以上にも及ぶ大河であるが、それにもまして、この流域で興味を引くものと言えば やはり流域に住む色々な部族の、それぞれに違った伝統文化と風習であろう。

セピック川中流域の、パグイから下ったあたりでは成人の儀式として、背中一面に傷を付けワニの背中のような模様を 付ける。この部族では、古来より彼ら部族の祖先はワニであり、ワニを守り神として考えてきているようだ。
また、上流に溯ったアンブンティ周辺では、先祖の頭蓋骨に粘土を付け顔を復元させたものを大切に 奉っている。
さらに上流に行ったメノウ周辺では、女性のお腹に傷を付け色々な模様を描いている。この部族では、大事な 子孫をやどす女性のお腹を守るために、女性のお腹に神聖な模様を描くことにより生まれてくる子供の魔除けができると考えている。
それにしてもこれらの模様、並みの刺青などと言うものではない。肌に傷を付けその傷を残すためにわざと引き つらせているのだからこの時の苦痛を考えると鳥肌の立つ思いである。

さて、セピック川をもっと下ったティンブンケ周辺のチャンブリ湖では、パプアニューギニアを代表する木彫り 細工と土器を見る事が出来る。
パプアニューギニアの木彫りと言えば、世界的にも珍重されているもので、俗に言うところのプリミティブアート と言うものなのだろう。

この木彫りでの思い出といえば、数年前にセピックに行った際に現地の人たちに木彫り細工を買ってくれ 買ってくれと頼まれたが、買う気のない私はただ値段を聞いては断っていた、値引きを聞くと彼らは断固 値引きには応じない。
そんな中の一人がたばこをくれと言うので、”じゃあおまえの木彫りと交換だ”と言うと何とあっさり商売成立。
今度は、次から次にたばことの交換、と言う事になりあっという間にたばこは空に・・・・後に残ったのは木彫り 細工の山、と言うありさまだった。 はじめに彼らが断固値引きに応じなかった値段はたばこ1本の値段よりはるかに高い値段だったのに・・・・。
この時の木彫り細工は未だに我が家に飾られている・・・・。

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