誕生日が一緒の巻
やっぱりあの手の業界の人、という感じなのか変わった人も少なくなく、人付き合いの下手な私にとっ
ては多少苦痛に感じる時もあったが、気分屋の私がどうも乗り切れない時は最悪である。
相手からしてみれば、いかに変わり者の多い業界人でもパプアニューギニアに住んでる
奴ほど変わった人は居ないということなのだろうか。
苦渋のAD時代を何とか乗り切ったディレクター氏、やっとの思いでたどりついた
パプアニューギニアでこんなへんなコーディネーターに会いたかないよ、と思いながらも仕事のため
ロケハンをそしてロケを、のりの悪い私を何とか懸命にのせようとするディレクター氏。
ついに出たのが誕生日作戦。
"誕生日いつですか。"
"子供じゃあるまいし、誕生日なんかどうでも良いジャン。"
"ぼく4月9日なんです。"
"(この野郎なんで俺と同じ誕生日なんだよ。がきの頃からこれまで一人として同じ誕生日が 居なかった4月9日。4と9たしたら13あまりにも縁起の悪い数ばかりをそろえたこの誕生日 が気に入っていた俺としては非常にショックを感じた。)言っとくけど一年365日しかないんだから、世の中に・・・。"
"教えてくださいよ、誕生日。"
"(男に誕生日聞かれてもうれしかないよ。)良いジャンどうでも、君と一緒だよ。俺も4月9日。"
"えっ!なんか気が合いそうだなーと思ってたんですよ。"
"そお・・・。"
"姓もトミで一緒ですね。"
この後は彼にはめられた・・・。
彼とはもう7回ぐらい一緒に仕事をしている。何を隠そう、”おまけ”で話している一生償え そうにない仕打ちも彼と仕出かしてしまったのだ。